セCSファーストステージ第3戦 阪神3-2DeNA

2022年10月10日横浜スタジアム14:00試合開始
先発:阪神/才木 DeNA /濱口
観衆:32,977人

第3戦はそれまでの2戦と違って、3回までにDeNAが2点を先行する形でゲームは進んだ。
2回裏の宮崎のライトへのホームランはまだしも、3回裏は才木の暴投で2点目を献上。阪神には嫌な展開となっていた。この嫌な流れを打ち消したのが佐藤輝の一発だ。それは4回表2死走者なしからだった。初球を振り抜いた打球は高々とセンターのフェンスを超えていった。やはりホームランの力は魅力的だ。一発でチームの雰囲気を変えてしまう。
横浜2-1のまま5回を終わる。
動いたのは6回だった。阪神は6回表、近本と原口のタイムリーが飛び出し逆転に成功。
しかし、実はこの回、近本、大山と2人とも送りバントを失敗。普通だったら、点が入らないところだが、逆にバント失敗がもたらしたタイムリーだったようにも思う。

矢野監督は、短期決戦で人が変わったような早い動き。才木は2回1/3で諦め、小刻みに浜地、岩貞、西純矢と継投。任された投手が見事に無失点で抑えていく。

2-3のまま9回へ進んでいく。三浦監督はここで山崎を指名。
横浜はまだ諦めていない。
山崎も期待に応えて3者凡退で抑え、良いリズムで9回裏の横浜の攻撃に託した。

CS1stステージ第3戦 9回裏に劇的なドラマが待っていた!

阪神の9回のマウンドには、8回途中から回跨ぎで投げている湯浅。まだプロ2年目の若干22歳、怖物知らずの若者だ。
横浜も絶対に負けられないゲーム。
先頭打者の牧は気合が入っていた。9球粘ってレフト前ヒット。1塁ベースで雄叫びをあげた牧にベンチも押せ押せムード。スタジアムもざわつき始める。

次打者、宮崎は湯浅のボールが高めに抜けて2-0となったが、4球目の絶好球を見逃し、5球目のボール球に手を出しあえなく三振。

しかし、ドラマはここで終わらなかった。ソトが四球を選び、1死1、2塁。横浜チャンス拡大!
ここで三浦監督が動く。チャンスに強い大和に変えて代打の切り札オースティン。
初球。
打った。センターへライナーで抜けるヒット。
これで同点か!?
しかし、牧に変わった代走神里はスタートが遅れ3塁止まり。kyunはここがこの試合のポイントだと思う。後ほど、きょうの選キュン眼で解説する。
さぁ、1アウト満塁。阪神絶体絶命。横浜は同点、いや逆転サヨナラの大チャンス!
スタジアムの興奮のボルテージは最高潮となった。

ここで、三浦監督は代打藤田一也。今年40歳のベテランだ。
一方、矢野監督は自らマウンドへ。交代なのか?
いや、交代ではなく、若い湯浅に楽しめと激励したそうだ。
何だか泣ける。矢野監督からすれば、監督として最後の試合になるかもしれないのに。。。
最後の最後に
三浦監督はベテランに賭け、矢野監督は若手に賭けたのだ。

藤田ヘッドスライディングもダブルプレー!ゲームセット

1アウト満塁。四球も許されない湯浅はど真ん中へ。藤田はその初球を打った。
セカンド正面のゴロ。4-2-3のダブルプレー。ゲームセット。
1塁へヘッドスライディングした藤田は暫く立ち上がれなかった。
それはまるで高校野球の最後のバッターが打ち取られた時の風景だった。熱い戦いは終わった。

こうして、阪神は激闘を制しファイナルステージ進出を決めた。
横浜はあと1本が出ず惜敗。ファーストステージ敗退が決まった。

阪神、史上最大の下剋上なるか!?

今年の阪神は変だ。考えてみれば何で、今、CSの舞台にいるんだ?
開幕9連敗したチームぞ。プロ野球史上初の最低勝率.063を記録したチームぞ。借金最大16もあったチームぞ。球団ワーストの完封負け26回もしたチームぞ。データ通りCS1stステージ第2戦においても完封負けぞ。失策もセ・リーグでワーストの86個記録してるチームぞ。監督が開幕直前に今シーズンで辞めますって宣言したチームぞ。
それゆえに、だからこそ、まさかとは思うのだが史上最大の下剋上をするんじゃないかという不気味さを阪神には感じるのだ。
ちなみに、シーズンで5割未達のチームで下剋上を成し得たチームは未だかつてない。はたして史上初となる下剋上は起きるのだろうか。。。

kyunの
 ★きょうの選球眼ならぬ選キュン眼★

ズバリ、セカンドを守っていた阪神の小幡竜平22歳。
彼が阪神に勝利をもたらした功労者だと思う。
9回裏オースティンのセンターへ抜けるライナーを小幡竜平はダイビング。
取れはしなかったが、このワンプレーで神里はスタートが遅れ、本塁へ走れなかった。
同点を防いだ小幡隆平の果敢なプレーにキュンとした!!

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