横浜DeNAベイスターズ逆王手!

2022年10月9日横浜スタジアム14:00試合開始
先発:阪神/伊藤将 DeNA /大貫
観衆:33,037人(過去最多だった昨日から4名増えた)
2022年CSファーストステージ第2戦は昨日に引き続き満員の横浜スタジアムで14:00から試合開始となった。立錐の余地も無い横スタ過去最高の33,037人の目が、選手の一投一打に熱く注がれた。それもそのはず、第2戦も引き続き緊迫した投手戦となったからだ。

先発は横浜が大貫。阪神が伊藤将。特に大貫は見事なピッチング。力感のないいつもと同じような淡々としたピッチングだったが、6回1/3で10個の三振を阪神打線から奪った。

試合が動いたのは5回裏。横浜は先頭打者、宮崎が泳ぎながらもレフト前にヒット。そして昨日代打で出場してから2安打のソトが今日も好調を維持したままライトへツーベース。

ノーアウト2、3塁のチャンスで大和が勝負強くセンターへタイムリーヒット。しかし、セカンドのソトはセンター近本の好返球でホーム手前で憤死。ビッグイニングになり兼ねなかったところ、伊藤将は気迫で1点に抑えた。

このまま、試合は進んでいき、7回表、阪神の攻撃。先頭打者の中野がショートへ内野安打。ここで阪神の凄さを見たような気がした。初球に中野が盗塁成功をしたのだ。いやぁ、こんな緊迫した試合で走るとは!攻めの姿勢が素晴らしい。
ノーアウト2塁から糸原がしっかり送りバントを決めて1アウト3塁。横浜からしたら1点取られても仕方ない場面。ここで番長登場。投手交代を主審に告げる。大貫は被安打2、無四球、奪三振10、97球で降板したが間違いなく今日の勝利の立役者である。そして2番手、伊勢なのだが、これがまた圧巻の投球!1アウト3塁から1点も与えず抑え切った。しかも、回跨ぎ。8回も3者連続三振。何かが取り憑いたような見事な投球だった。9回は今年クローザーに復帰した山崎が降りしきる雨の中、スタジアムの青い声援を背に3人でピシャリ。

横浜は、昨日の阪神の強力投手陣を見返すかのような投手力を見せつけ、1-0という痺れる試合をものにした。これで、横浜は逆王手をかけて明日、勝つか引き分けでファイナルシリーズ進出が決まる。阪神は下剋上を遂行するためには明日、勝利するしか無くなった。明日も同じ球場、同じ時間に行われる。先発は阪神が才木、横浜が溝口だ。

さて、この試合、私がポイントとあげたいのは何か。。。。

絶対勝つ!という三浦番長の鬼采配と受けてたったベテラン宮崎敏郎

きょうの選球眼ならぬ選キュン眼は、宮崎の送りバントに焦点を当てたい。
宮崎敏郎は33歳ながら10年選手だ。2013年から横浜一筋の選手で、2013年から2022年まで通算打率が3割越えの.302。安打製造機と言われてるくらいの選手だ。特に右打者でこれだけの打率を残す選手は少ない。その宮崎に三浦監督は7回裏、先頭の牧がヒットで出ると送りバントを命じたのだ。どうもこの10年間1軍で送りバントの経験はゼロらしい。確かに今年の得点圏打率は.250と芳しくないが、打率はちょうど.300。バットに当てる技術も高いからエンドランでも良いわけだし。ちなみに宮崎敏郎の獲得したタイトルはー

  • 2017年 首位打者 .323
  • 2017年 ベストナイン
  • 2018年 ベストナイン
  • 2018年 ゴールデングラブ

宮崎は、ちょっと心もとない感じに見えたが見事に送りバントを成功させた。その時、カメラワークでベンチの三浦監督の顔が映し出されたんだが、マスク越しにも非常に厳しい闘争心あふれる良い表情をしていた。結果的には、宮崎の送りバントを生かすことが出来ず点をあげることは出来なかったのだが、しかし、闘将の「今日の試合は何が何でも勝つ!」という気迫、安打製造機であるベテラン宮崎が決めた送りバントの意味がナインに伝わる采配だったと思う。

宮崎は9回表にも何げに素晴らしい守備をして山崎を助けている。今日は宮崎がポイントゲッターだったと思う。阪神もCS出場しただけあって何度も足を使ってくるし、出てくる投手もレベルが高い。とても見応えのあるナイスゲームだった!

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