オンリーワンの次に目指すは「ナンバーワン」

2022年11月15日、こんな記事があった。

大谷翔平の来季は打者中心で“ジャッジ超え” オンリーワンの次に目指すは「ナンバーワン」(引用:日刊ゲンダイDIGITAL) 
 大谷の達成した投打の規定数到達は「メジャー史上初の快挙」だし、投打で残した数字もメジャーにおいて一流のものだ。しかし、その数字が一番かといわれれば、そうではない。今季の大谷の成し遂げたことは「オンリーワン」であっても「ナンバーワン」ではない。(抜粋:日刊ゲンダイDIGITAL)

2位じゃダメなんでしょうか?

これは2009年11月13日、参院議員の蓮舫さんが放った言葉である。

覚えておられる人もまだ大勢いらっしゃるのでは?
でも、もう10年以上も昔の話ではある。時の流れるのは早いものだ。
これは民主党政権下の事業仕分けで予算のムダを洗い出す会議で発せられた蓮舫さんの当時話題になった言葉だ。
世界一の性能を目指すスーパーコンピューター(スパコン)「京(けい)」の開発計画は国家予算の1,200億円が投じられていたから、蓮舫さんの質問は至極当たり前と言っちゃ当たり前なのだ。単純計算で赤ちゃんから老人まで含めて国民一人当たり約1,000円を使って開発してるわけだけど、一人当たりで考えるとたいした額じゃないような気もするけど、合計すると1,200億円の巨額だからね。そりゃ意味のあることに使って貰わないと、って考えても不思議ではない。
蓮舫さんはこの言葉だけ切り取られちゃったけど、1位になればどんな研究ができるのか、国民のメリットは何か、2位になる不利益は何かを問う質問だったわけで、科学や研究の重要性、世界一の目的を否定しているわけではないと後に弁明している。一方、開発を推進する文部科学省の役人や研究者もうまく反論できなかったわけで。つまり、あらためて1位を目指す意味を聞かれた時、1位になることを信じて疑わず進めていた人たちは「えっ?」「なんで今さらそんな事聞くの?」「一番を目指すのは当たり前じゃん」って困惑したに違いない。その理由をちゃんと考えたこともなかったんだろうと思う。
まぁ、この後すったもんだがあって一旦、開発計画は凍結。その後、凍結撤回。結局、京は2011年に世界1位の計算速度を達成することになる。

ここで思うのは、人間って本能的に1番、1位を目指す動物なんじゃないかってこと。競う相手がいなければ1位を目指すことはしないけど、競う相手がいるならば理屈なく1位を目指してしまうというか。結果、目指すことで、技術が進化するっていうか。。。。きっと、負けたくないんだよ。

(もちろん、そうじゃない人もいるだろうけどね。それを言い出すと話が進まないからここでは無視)

1位と2位以下では大きな違い

ビジネスの世界でも、シェアNo.1を目指す。確か41.7%のシェアを取れば圧倒的有利な立場となり、大体はシェアNo.1を獲得してるはずだったと記憶している。
よく例に出されるのが日本で一番高い山の話だ。
一番高い山は、何の山?と聞かれて「富士山」と答えられない日本人はおそらく皆無に近い。
だが、2番目に高い山を「北岳」と答えられる人はほとんどいない。つまり、1番と2番では大違いなのである。
だから企業は富士山を目指すのである。

張本勲さんも、サンデーモーニングに出ていた頃、スポーツ選手は2番以下じゃダメなのよ。1番を取らなきゃ。ってよく言っておられた。だから、頑張って2位を取った選手に「アッパレ!」とは言わなかったよね。
江川卓さんも、大谷選手がアメリカへ渡って2刀流をすることに対して、選手として何か1番を取っておかないと。。。のちのち記録が重要なんだ。。。なので、どちらかに絞った方がいいのでは?みたいな遠回しな言い方で2刀流を否定気味だったように記憶している(間違っていたらごめんなさい)

そういえば2005年だったっけ?
SMAPが歌って大ヒットした「世界に一つだけの花」。槇原敬之さんの作詞・作曲でしたよね。
この歌の中で有名なフレーズ。

NO.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one

確かに大谷翔平は今のところ世界に一つだけの花だし、特別なOnly oneだけども、やっぱりスポーツの世界ではNo.1にならなくてもいいなんて事はない。本人もそんな事思ってるはずがない。

同じ野球でも、土俵が違う

そもそも大谷選手ご本人は、オンリーワンだとかナンバーワンだとか考えてるわけじゃないと思う。

ただ、野手でも投手でもあって、2刀流でこれだけの数字を残した選手が過去にほぼいない。現代野球ではまるでいない、のが現実なだけだ。

したがって、2022年の場合。ジャッジが62本。大谷選手は34本。ホームラン王はジャッジ。ほぼ倍のホームラン数だ。圧倒的な差。
ジャッジは素晴らしい!それに比べれば大谷翔平のホームラン数は見劣りする。その通り!!

なのだが。。。

実は、大谷翔平はオンリーワンだけでなくNo.1なのだ

一定レベルを超えた2刀流の選手が他にいないから。だからNo.1と言われないだけなのだ。
ただし、この先、大谷翔平に憧れて、2刀流の選手は増えていくことだろう。
その時、その一定数の2刀流選手が揃った時、2刀流選手の中でNo.1争いが始まるんだと思う。
だから、今の時点では二刀流のオンリーワンであり、No.1なのだ。

kyun

こんなこと書かなくたって、皆さんは「わかってるよ、そんなこと」って思ってるよね。。。ごめんなさい。熱く書くことでもなかったかもね。でも、許して。大谷選手が大好きなもんだから、ついつい。日刊ゲンダイの記事読んで思わず書いちゃった。

2刀流のオンリーワンからNo.1へ。そして、いつしかホームランでNo.1

私の勝手な予想。

今は、2刀流のオンリーワン。
やがて、2刀流の中でNo.1。(まぁ、今もなんだけどね)

いつしか、年齢を重ねて老いてくる。大谷翔平だって人間だから。
投手か野手一本に絞る時がくる。
たぶん、野手1本になるのではないかと予想する。
そして、従来の土俵の中でNo.1を目指す。

それはホームラン王。

そんな勝手な予想というか私の夢を書いたところで今日のBlogはおしまい。

hyun

あっ!

でも、2刀流のまま、ホームラン王取るかも。。。
それが大谷翔平。。。。
やっぱ、規格外の選手だから予想なんておこがましいね。