セCSファーストステージ第1戦 阪神2-0DeNA

2022年10月8日横浜スタジアム14:00試合開始
先発:阪神/青柳 DeNA /今永
観衆:33,033人(過去最多)
両軍無得点で迎えた5回表、阪神は近本の適時打で2点を先制する。
投げては青柳が6回無失点の好投。その後は、岩貞、浜地、岩崎、湯浅と小刻みな継投で零封。2点を守り切った。
敗れたDeNAは特に8回裏、岩崎が自らの失策による1死1、2塁の大チャンスを佐野、牧で生かせなかったことが痛かった。

阪神CSファイナルステージ進出に王手!

短期決戦は過去のデータとは異にする。
阪神は今季横浜スタジアムでは5月15日から8連敗中だった。だが、大事なこの一戦で鬼門を突破。
阪神からすれば対戦成績は過去のデータに良い意味で反したが、チーム防御率2.67(セ・リーグ1位、2点台は阪神のみ)はダテじゃなかった。岩崎こそピンチを作ったものの、他のセットアッパーは完璧だった。岩崎も投ゴロの処理をミスっていなければピンチを作ることもなかっただろう。牧を抑えた内角高めの強気のピッチングはさすが岩崎。あそこで開き直って投げられるのも場数を積んでるからだと思う。

史上最大の下剋上はあるのか!?

阪神はCSに過去に9回出場しているが、ファイナルまで進出できたのは2回のみ。2014年と2019年だ。さて、今年はどうなるのだろう。
初戦を勝利したチームが有利なのは過去の数字が示している。
過去のデータでは、初戦勝利のファイナル進出確率は、なんと83.9%(31チーム中26チーム)。
2022年10月9日14:00横浜スタジアムで行われるファーストステージ第2戦が注目される。
先発はDeNAが今シーズン11勝あげている大貫。阪神は9勝をあげている伊藤将だ。

第1戦の勝敗を決めたのは何だったのか?

もちろん、阪神の立役者は、
投では青柳、岩貞、浜地、岩崎、湯浅。
打ではタイムリーを打った近本。4安打と気を吐いた中野。
投手交代をしっかりしていった矢野監督も立役者の一人かもしれない。

けれど、kyunの選球眼ならぬ選キュン眼の見立てでは、5回表代打で出場したマルテが最高の立役者だったと思う。
先頭打者の坂本がセカンドフライに倒れたところまで、今永は快調だった。
ここで、投手の青柳が執念のライト前ヒット。青柳のガッツポーズを見たときに並々ならぬ勝利への執念を感じたが、それは野手にも伝播したようだった。この日好調の中野がセンター前に続き1死1、2塁とチャンスを広げる。
ここで矢野監督が糸原に代打マルテを告げるのである。
今年のマルテは不調。打率は.256。33試合しか出場していない。データだけを見たら今永がかなり有利だ。案の定、マルテはあっという間に0-2と追い込まれてしまう。

やはり、この代打はギャンブルだったか。。。。と頭をよぎったのだが、マルテは粘る。
今永の武器は速球とチェンジアップだ。特に調子が良い時はチェンジアップに各打者が捻られる。その得意球を1-2からの4球目に投げるのだが、普通の外人ならおそらく手を出してボテボテの内野ゴロか空振りの三振のはず。その見極めの難しいチェンジアップをマルテは見事に見逃したのだ。あれは手が出なかったのではない。マルテが見極めたのだと思う。素晴らしい選球眼だ。普通、外人は俺が俺が、打ちたい、打ちたいという選手が多く手を出すのが普通だ。なのにマルテはこの緊迫した試合展開の中で最高の見極めをした。阪神4年目ということもあり日本の野球を理解してるということもあるだろうが。。この後、今永にプレッシャーがかかりマルテは四球を選ぶ。値千金の価値ある四球だ。
そして1死満塁となり、苦しくなった今永から近本が4球目を叩いてセンターへ2点タイムリーヒット。この2点が決勝戦となった。

タイムリーを打った近本はもちろん素晴らしいし、投手ながらヒットを打った青柳にも感動した。
でも、kyunはあえて、マルテの選んだ四球をこの試合の最大のポイントだったと指摘したい。

皆さんはこの試合の勝因をどう思われただろうか?

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