2022年10月1日 横浜スタジアムでCS出場に望みをかけた巨人は横浜との一戦。試合はがっぷり四つの接戦となった。巨人先発は今季キャリアハイの12勝をマークしている戸郷。今、巨人では一番信頼度の高い投手だ。一方2位が確定している横浜は今永を立ててきた。

初回、横浜は佐野恵太のソロホームランで先制。その後、戸郷は5回まで踏ん張り、リリーフのデラロサ、クロール両外国人投手も横浜に点を与えない。一方、巨人打線は今永に7回までわずか2安打で無失点に抑えられる。そして8回の裏。4番手の高梨がヒット、ヒット、死球でノーアウト満塁のピンチを作ってしまう。ここで原監督が投手交代を告げた。

「ピッチャー高梨に代わりまして大勢!」 ウグイス嬢のアナウンスがスタジアムに響き渡る。スタジアムもざわつく。おーっ!8回で大勢かぁ!絶対負けられないという原監督の気持ちが伝わってくる投手交代。

ここからが凄かった。大勢、圧巻の3者連続三振。しかも、藤田、楠本、嶺井といずれも空振りの三振だから恐れ入る。大勢は新人ですよ!素晴らしい。巨人の大魔神です!!

さぁ、この流れは?流石に巨人の逆襲があるのでは、と思ったファンも多かったと思う。そりゃ、流れ的には期待するわな。横浜は9回、守護神の山崎を送り込む。そしてー

キタキタキターっ!!!

やっぱり流れが巨人に向いてきた。野球の神様は嘘つかない。セオリー通りにゲームは進んでいく。ピンチの後にはチャンスあり!期待に応えて、先頭打者坂本がレフトへヒット。代走に足のスペシャリスト増田。続いて、丸が粘ってフルカウントから四球で出塁。無視1、2塁。これは、サヨナラの予感。そして4番中田。しかしここは山崎が踏ん張ってレフトフライで1アウト。さすが山崎。でも、まだ1アウト1、2塁だ。巨人の圧倒的なチャンス。

そして4番の座を明け渡した岡本だ!汚名挽回の大チャンス!

えっ!?

えーーーーーっ?

まさかの5球目を打って、5-3のダブルプレーでジ・エンド!!!

最後は今年の巨人を象徴してるかのような終わりかただった。これで最終戦を待たずして4位決定。あえなくCS出場の夢も消え去ったのだった。巨人のBクラスというと2017年(高橋由伸監督時代)以来5年ぶり10度目なんだと。

これで、1位ヤクルト、2位DeNA、3位阪神、4位巨人、5位広島、6位中日で順位が確定した。3年契約だった佐々岡監督はおそらく5位の責任をとって退任と思われる。4位で終わった原監督は契約更新を早々に発表しているが、果たしてどうなるのだろう?6位の立浪監督は1年目だから来年のリベンジに燃えてることだと思う。3位に滑り込んだ矢野監督はシーズン初めに今年で退任することを発表済み。9分9厘、岡田さんになるようだ。高津監督、三浦監督は続投だろうね。

CSは10月8日から、横浜で阪神vsDeNAが激突。下克上なるか。興味は尽きない。